2008 ネパールという国に思うこと。

ネパール

今、こうして書いていても、まだ、まとまらない気持ち・考え

出てこない答え

今回の旅で、たくさんの家族に出会い
たくさんの作り手さんに出会い

それぞれに抱えている問題は、とても大きく
私に出来る事がとても小さな事に感じて

小さなお店に何が出来るのだろう

どれほど小さなお店かも知らず
必死で販売ルートを確保しようと
積極的な作り手さん

こんなにもたくさんの人に
「買ってくれ」
そう言われても
私には小さなお店しかなく
私には人を選ぶことが出来なかった

自分の存在をとっても小さく感じ
私のできる事がとっても小さく感じ

次第に
お店の商品を選ぶことがしんどくなり
買い物がイヤになり
LOLOがなんのためにあるのかも分からなくなり
自分がなにをしたいのかも分からなくなり

道端でぼろぼろの服を着て、生まれたばかりの子どもを抱え
ただただ座り込んでいる親子
車が止まると駆け寄り
お腹がすいたと訴える子ども
誇らしげに学校に通う子ども
夢はお医者さん、という子ども
山から、自分の身体の何倍もの大きさのわらを背負い走り去る子ども

私は何がしたいのだろう・・・

そんな時出会った1つの風鈴
焼き物の村で
チリン、チリン
と温かく、心地よい音を響かせ、ネパールの風と共にやってきた

連れて帰りたい!

突然、目が覚めたように自分のしたい事を思い出した

私はこれを買いたい!
誰かにこのステキな作品を手にしてもらいたい!
この作り手さんの、この、誇らしい思いを伝えたい!

たくさんの
したい
気持ちが目覚め

とっても、とってもシンプルな気持ちを思い出した

私たち日本人の多くは
焼き物をする、時間、場所、技術がない
織物をする時間、技術がない
ものづくりをする仕事をしていない

それなら、自分は違う仕事で作った貨幣で、
自分に必要な物を買うことは当たり前なことそれを
どこから、誰から買いたいのか
ただ、それだけ。

私は誰かを救いたいとか
誰かのために

なんて、そんな事は言えない

私たちだって、必死に生きていて

でも、私は
ネパールの子どもが笑顔で暮らせるようになったら
みんなが当たり前の
人としての権利をもらえ
その中で一生懸命に生きていけたら幸せだと思う

自分の買い物が世界を変えるのではなく
自分の買い物の仕方で
自分の生活の、心の豊かさが変わっていく
その豊かな心が、たくさんの人、物、事を変えていくんだ

そう信じている

私たちのしていることに、大きいや小さいはなく
全ては
自分がどうしたいのか
私たち自身が納得して、幸せな選択をできるか
だと、今は思っている

だから私は
想いの詰まった作品に出会い
作り手さんの想いをのせて
たくさんの人に届けたい

その1つがネパールという国からの贈り物

少しずつ
選ぶときだって
「この人のために」
って思いながら選んで、連れてこれたら
どれほど幸せだろう!
って

お店を存続させることと、私の幸せの買い物の仕方が
いつか調和できるよう
少しずつ、少しずつ
進んでいこう

そう思っています

ネパール
という国は
自然がたくさんの国
だけど
いつも感じ、考えることは

「人が生きる」

ということは、どういうことなのか
自分が
人間という社会
の中で生きていることを強く教えられ
そして、考えさせられる

きっと、私はまた、ネパールの作り手さんたちに会いに行く
そして、もっと、もっと
ネパールの現実を見るべきだ
そうでなければ答えは出ないかもしれない
そう感じています

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