ハワイのイルカたち
子どもたちに会ってもらいたかったけれど
会ってみて
本当は私自身が一番会いたかったんだ
そうはっきり理解できました

顔をつけると
そこはイルカの国
私は海がニガテ
でもイルカになりたい
そう思ったこともあるくらい
ハワイのイルカさんたちと出会って感じたこと
それは
イルカと人間は違う生き物
でも
同じ自然

出逢ったイルカたちの群れは
40頭くらい
スピナドルフィンといって
赤ちゃんイルカの時から
スピンをしながらシャンプして遊ぶイルカたち
この赤ちゃんイルカはこの後水面へ出てスピンをして海の中へ帰ってきました
お腹にはコバンザメがくっついていて
ジャンプして海に戻ってきた赤ちゃんイルカとまた一緒に泳いでいきました



イルカの国に連れて行ってくれたボートのキャプテンは
スキンダイビングの元世界チャンピオン
すう
っと光の差し込むブルーの海の中へもぐっていき
どんどん小さくなり
そしてまた
すう
っと現れた
一瞬海の音も、空気の音も
何も聞こえない
なんとも言えない瞬間でした
人がこうして
海と一体になり
自然と一体になり
それがどれほど心地いい空気なのか
たった一度きりのダイビングだったけれど
その一瞬で
人間は自然なんだ
海は自然の源なんだ
そう教えてもらっているようでした
私たちは
なんて幸せな星に生まれ
そして
なんてステキな
感情
を持たせてもらえたのだろう
この後
私たちはクジラの国にも連れて行ってもらえました

出逢った群れは
ゴンドウクジラの群れ
2~3頭づつ、1キロくらいの長さで一直線に横に広がり
そして同じ方向へと進むクジラたち
食べ物を探している途中だそうです
特別にクジラの進む方向の前にボートをだしてもらい
そして
静かに海に入り
クジラを見せてもらうことに
ポイントは2000mの深い海
目をつけた瞬間
見たこともない、深い、深い、透明なブルー
そしてそこに差し込む何本もの太陽の光
その光の先に吸い込まれそうになっていると
自分の真下を3頭のクジラが
音もたてず
すう
っと通り過ぎていきました
あまりにもキレイで優雅で
突然
父がよく言っていた
「自然に敬意をはらいなさい」
その言葉を思い出し
一瞬
ドキッ
としました
【 2008 HAWAII REPORT 】